草模様

※ ネイティブが気付かない方法

 私達日本人が英語を発音する上で最も気をつけなければならない点は何でしょうか?という質問をすると、
多くの方が、まず"L"と"R"の発音の識別とか、"F"や"V"は下唇を噛む事とか、"TH"の発音は舌先を噛む事、
さらには"WHAT","WHY","WHERE","WHEN","WHICH", "HOW"などから始らない、"YES","NO"アンサーを
求める疑問文は後半を上げ調子で言う。等々ではないでしょうか?そして実際に学校での指導ではこれらに
多くの時間を割きます。

 確かにこれらを忠実に守る事は日本人にとっては結構骨の折れる事ではあります。とりわけ前に書きました
個々の音に関する部分は一つ一つの単語のスペルもキチンと記憶しておかなければ正確に発音が出来ず、
この時点で参った!となる人も多い事でしょう。また疑問文等の抑揚についても日本人にはテレの部分がある
のか、なかなか極端に抑揚を付ける事が困難ですし、女性などは地声が小さくてより困難なようです。

 そうした中で日本人である私達が何もかもネイティブと同じ発音を出来るようになろうとする事は、私には不
可能だと思われます。何故ならば骨格の構造が全然違う日本人には彼らのような深い声が出せませんし、舌
や顎を動かす筋肉の構造からして英語圏で生まれ育った彼らのように動かす事は出来ないからです。しかし
ながら諦めるのは早いと思います。何故ならば海外に渡って仕事をしている人や日系人の多くには、意外に
日本人的発音で通じているからです。

 そこで私共では日本に来て間も無い、多くのネイティブスピーカーに聴き取り調査を行い、日本人が英語を
発音する上で、最も改善すべきポイントを分析した結果、最低限改めるべきポイントを3点に絞込み、さらに
改めるとより正確に相手に伝わり易くなる点をさらに3〜4点に絞り込んで指導に反映させました。世の中では
(とりわけ世間知らずのアメリカ人は)オーストラリア人の英語を揶揄したりします。しかし彼らの訛りとされる所謂
エイをアイと発音する方法は、世界中のネイティブと話して見ると、そのルーツがイギリス中心部のコックニーに
発する事が判ります。また日本の教育では"BEFORE"は「ビフォアー」、"BEHIND"は「ビハインド」と発音する
様に習いますが、英国式英語を話す人達はこれを「ブフォアー」とか「バハインド」と発音したりします。

 即ちこれらは彼らの中で許容されている発音の範囲なのです。変だなァ、と思われる方も多いとは思いますが
日本語でも同様な事は在るのではないでしょうか?「やらないといけないよ」を「やらんといかんよ」と言ったり、
「そうではない」が「そうじゃない」となったり喋り言葉は色んな変り方をします。同様の事が英語にも在る訳です。

 ここで書きました基本三原則と拡張六原則を意識して私共のサークルでは繰り返し発音する事で、私達の
口が正確に動いて最低限ネイティブに対して間違いなく伝わる発音をしてくれる様になると共に、同じサークル
の仲間が発音する言葉や自分の口から出る原則を守った色んな種類の英語を聴き取る内に、世界の多くのネ
イティブの言葉を正確に聴き取れる様になります。これこそが日本的な発音改善法なのです。



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